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まえがき


以前、ノートに書いていた物語です。

親に書いてた小説を全部捨てられて←

再びリメイクを加えながらここに書き記そうと思います。

自分でも結構気に入った物語で、友達の中にも気に入って下さった方がいたようです。

名前とか設定とか忘れてる部分が多いので、また違った感じになるかも知れません。

温かく見守ってやって下さい(´∀`




 “――――――…聞こえた”


これは

哀しい物語

そこに

神様がおりました



カミノコエ。


Oo第一章oO

+第一話  夏日(なつび)+


8月10日午前9時…夏。

紫外線が痛いこの季節。
女の子なら誰でも経験したことがあるだろう。
いや、経験したことはなくても、見たことはあるはずだ。
クソ暑い日にクソ暑い格好で完全紫外線対策。
だって日焼けしたくないじゃん日焼け止め塗っても心配なんだもん!!!
言っちゃうよ?あぁ言っちゃうさ!!

「あーづーいぃぃぃぃぃ~~(※暑い)」
「………」

只今、甘夏シーヤ(あまなつ しーや)16歳は完全紫外線対策状態であります。誰か助けて。
隣で坂下トオル(さかした とおる)18歳が呆れたように苦笑した。なによう。

「お兄ちゃん。暑い」
「だから海行こうって言ったの、シーヤだろう?」

そう。確かにシーヤは朝っぱらから暑い暑いと駄々をこね、
渋るトオルを引っ張って家を出ると、海へ行こうなんてほざいた。
海にたどり着いてしまえば涼しいから良いのだが、それまでの道のりがかなり暑い。
ちなみにシーヤの格好を紹介しておくと、
白の長袖ブラウスに長い丈の蒼いスカート、麦わら帽子までかぶっており
先程から汗だくになっていた。
対するトオルは白のTシャツに薄手の長ズボンというサッパリしたものだった。
2人は異父兄弟で、名字は違うが血は繋がっている。…ハズ。

「しーおーかーぜーやーーい!!!!!」
「……」

突然立ち止まって大声で叫んだシーヤに、トオルは更に呆れた顔をする。

「…シーヤ…兄ちゃんはお前の行く末が心配だ…いやマジで」
「…暑い…」

散々叫んで疲れたシーヤは、先程より一層ぐったりとした。
当たり前だ。それに海はまだもうちょっと先である。

「きっと遠すぎるのよっ!!お兄ちゃん、もっと近くまで行こっ」
「…はいはい」

ふんっ、と気合いを入れるシーヤに、トオルは軽く返事をして
2人は砂浜を目指して歩いた。


きっと全ては決められたこと

“神”は全てを知っている

変えられないモノほど哀しいことはない


そうして

シーヤの時間は刻々と過ぎていく
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プロフィール
HN:
詩乃
年齢:
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性別:
女性
誕生日:
1993/02/27
自己紹介:
一方向な考え方が大嫌いです
多面性好き。平和主義万歳的な←
水は好きだけど雨とプールは嫌い
マンガは基本的に何でも読むb
小説も色々。。
あ、でも「君と僕。」は最高w笑
双子と要大好き!!(o´∀`o)
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